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2010/06/27 花魁 うち掛け「深海魚の夢」

投稿者: 小林智美 カテゴリー: お仕事 
毎日、蒸し暑いです?。あまりに暑いので、BUCK-TICKのだいぶ前のアルバム、
「太陽ニ殺サレタ」を聴いています。タイトルが現在の状況とピッタンコ(笑

それはさておき、昨年、大衆演劇の役者さんの花魁(おいらん)の衣装デザインしたことをお知らせしましたが、
役者さんの動きがでたことのお知らせが入りましたので、
呉服屋さんで撮影させていただいた出来上がった、お着物の写真をアップいたします。

デザイン画は画集に収録します。
このデザインは「深海魚の夢」というタイトルをつけました。
白地に花模様、蝶、幻想の魚がプリントされ、金糸銀糸有彩色の光る糸で刺繍されております。
深海魚が見ることのかなわない、陸地の花や蝶の夢を見る・・・といった
コンセプトのイラストです。
一番最初は「みにくいあひるの子」をイメージしているといわれ、白鳥のイメージに
しようと、役者さんと相談して、右袖は鳥の翼になっています。そこに
水辺と深海魚を描きました。
左右非対称の袖になっています。
裾は紫で綿が入ってます。
まな板帯は立体的にキルトのように綿を入れ、刺繍されています。
刺繍はパリコレクションでお洋服を発表されているファッション・メゾン
のお仕事を手がけている刺繍工房さんが刺繍したそうです。
花魁をご存知ない方に・・・。花魁とは、江戸時代の吉原遊郭の最高位の
遊女のこと。大衆演劇の世界では、役者さんの華ですね!もちろん男性がまとうのです。
劇団「三枡屋」の市川謙太郎さんは20代中ごろの方です。
ああ?!亡くなった祖母に見せたかったです。

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うち掛け、後ろ

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うち掛け、前身ごろと、まな板帯を置いてみた形

役者さんが着物をまとった姿をどのように発表されるかわかりましたら
またお知らせいたします。